Vol.3 休日、泉ヶ岳へ。仙台で“はじめての登山”してきた話

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「登山、行ってみない?」その一言が、人生の景色を変えた

登山? 正直、まったく興味なかった。

週末はいつもの行きつけの立ち飲み屋で、仕事帰りに一杯やるのが定番ルーティンだった。

でもある夜、初めて会う常連たちとの何気ない会話の中で出た一言——

「今度、登山してみない?」

たぶん冗談半分だったんだと思う。

でもその誘いに、ノリと少しの好奇心で乗っかった。

それが、“再発見”のはじまりになるなんて、思いもしなかった。

初めての泉ヶ岳登山。自然が教えてくれたこと

仙台市街から車で約40分。

地元民に親しまれる**泉ヶ岳(いずみがたけ)**は、標高1,172mのやさしい名山だ。

「登山初心者にもぴったり」と聞いて、気軽なハイキング気分で挑んだ。

…が、実際は想像以上にハード。

急な傾斜に息が上がる。太ももはパンパン。でも不思議と気持ちは折れなかった。

変わっていく景色、静かな森の香り、すれ違う登山者の「こんにちは」に、心がじんわりとほどけていく。

山頂の絶景で、忘れていた“感動する力”が戻ってきた

縦走中はずっと息が切れてたけど、空気は次第に澄み、空が近くなる。

そして——山頂。

そこに広がっていたのは、

仙台の街並みと太平洋を一望できる、まるで地球の端に立ったような景色だった。

ただただ、立ち尽くすしかなかった。

社会人になってから、心が震えるような瞬間って正直あまりなかった。

でもこの泉ヶ岳の頂上で、僕ははっきりと感じた。

「自分は、まだちゃんと“感動”できるんだ。」

何かに心を動かされるって、ものすごく尊い。

そのことを、泉ヶ岳が思い出させてくれた。

山頂ラーメンが沁みた理由

そのあとのご褒美は、コンビニで買ったカップラーメン。

いつも食べてるはずの味なのに、寒さと疲労に包まれた身体には、じんわりと沁みた。

美味しさの理由は、スープじゃない。

ここまでの汗と努力、そして“ちゃんとやりきった”という手応えが、すべての調味料だった。

仙台の山に、通いたくなる。その理由は、

この日から、僕は登山の虜になった。

ただの趣味じゃない。登山は、自分自身と向き合う“きっかけだと思う。

一歩ずつ歩くうちに、心が静かになっていく。 

Re me——そう、自分を再発見する旅がそこにある。

次は蔵王山。その先には、船形山や栗駒山、宮城・東北の山々が待っている。

もちろん、いつか全国の山にも挑戦したい。

でも、あの初めて登った泉ヶ岳。

ここだけは、いつでも帰ってこれる“原点”として、ずっと大切にしたい。

マサ阪本

まさ さかもと⚫︎仙台出身。大学卒業後、東京で広告業界で制作・営業を経験。現在はデジタルマーケティング領域で活動中。 東京で過ごす中で、人、物、情報の過多により疲労感が増し、自分らしさを失いかける。一方、地元仙台にある食や自然、温泉など“資産”と呼べる価値のありがたさを再発見し、仙台にUターン。人手不足や経営難で倒産しかける飲食店やレジャー施設、地域の祭りを目の当たりにし、地方の資産を守りたいとの思いから「Re meセンダイ」を運営中。

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